

「目指すのは『この不動産屋さんになら、大切な家を任せたい』と思ってもらえるような会社」——そう語るのは、株式会社わいわいアットホーム 代表取締役の松田博行さん。府中市で2012年10月に創業した同社が大切にしているのは、常に顧客の立場に立った誠実な対応です。業界の裏側を知るからこそ、正しい情報提供と顧客第一の姿勢を貫きたいと願う松田さんの想いを伺いました。
知識のない人が「いいカモ」にならないために


松田さんが不動産業界に足を踏み入れたきっかけは、かつて別業界で経験したことが原体験だといいます。
「当時勤めていた会社の社長が『地べたを持ったら勝ちだ』という発想から、不動産を爆買いしていたんです。社長が青梅市のあたりに1億円の豪邸を買ったぞ、と豪語していたり……ただ、目利きができるようになった今考えると、それは5000万円程度の価値しかないようなものでした」
こうした無謀な投資の影響もあってか、当時の会社は資金繰りに行き詰まり倒産。この経験から松田さんは、不動産知識がない人は騙されるいいカモになってしまうという恐ろしさを学びます。
「不動産で失敗すると、人生がとんでもないことになる。だからこそ、私がお客様に教える側になろうと思いました」
仲介業界での厳しい経験


異業種からのチャレンジとして、不動産業界に入ったものの、決して順風満帆なスタートではありませんでした。当時身を寄せた大手賃貸会社は、テレビCMの流れるような有名どころでありながら、内情はパワハラが横行していたといいます。
「上司が怒鳴るだけでなく、部下を殴ったり蹴ったりは日常茶飯事。成績が悪いと、裏で呼び出されて詰められたりもよくありました」
営業にとっては、申し込みを取ることが絶対の前提。できないと厳しく責められる環境だったからこそ、中には架空の申込書を偽造する営業まで出る始末。年間契約数全国1位という華々しい成果が出せるようになった後も、転職するべきか、悩みは尽きませんでした。
「この会社で店長になったとしても、あんなことをしなきゃいけない側に回るだけ。『自分の給料が上がったとしても、本当にそれでいいのか?』としばらく悩みました」


松田さんは葛藤の末、別会社への転職を選びます。今度は不動産売買の領域へ移ったものの、新たな職場でも苦労は続きました。
「相変わらず、数字を取れない人はバカにされる文化は変わりませんでした。僕には当時、売買の知識がなかったので、わからないことがあったときに教えてもらえないのは致命傷になってしまう。だからこそ、どんなに理不尽なことも従うフリをしなければなりませんでした」
自分の知識が足りないことで、お客様に迷惑をかけてしまうことが辛かったという松田さん。それでも「困っている人を助けたい」という信念と、「一度始めたことをやめるのは逃げること、負けることだ」という思いから、決して諦めることはしませんでした。
ゼロからのスタート、諦めない姿勢
松田さんが株式会社わいわいアットホームを設立したのは2012年のことです。独立時のお客様数はゼロ。その後も8ヶ月の間、顧客も給料もゼロが続きました。
既存のコネクションもなく、顧客もいない中で、松田さんがまず行ったのは宅建協会のお手伝いです。周囲へ「なんでもやります!」と声をかけ続け、行事などに積極的に協力するうちに、少しずつ人脈が広がるようになったといいます。
「9ヶ月目で契約がまとめて3件あり、今までの未払い分を全部回収できました。その後も浮き沈みは続きましたが、そのうち徐々にお客様が来てくれるようになりました」


テレビ番組「WBS(ワールドビジネスサテライト)」に取り上げられられたのも、松田さんにとっては大きな契機でした。テレビ番組で不動産について語る松田さんの姿が全国区で流れたことで、府中市内における認知度はなおいっそう上がったといいます。
「僕は昔から、間違ったことをそのままにしておくのが嫌いなタイプなんです。正しいことを大きな声で言い続けているから、大手にはたぶんすごく嫌われていると思います。でも、それでいい。騙されるお客様は1人でも少ない方がいいですから」
松田さんはブログでも常に本音を書き続け、現在では2700記事以上を公開。それを見たテレビ局のスタッフが取材に来てくれたり、YouTubeを見て売却を任せてくれるお客様もいるそうです。
不動産に関わるすべての相談を解決できる存在に
誠意のない不動産業者、そして、知識の少ない営業の多さを、常日頃から松田さんは訴えています。
よくある例でいえば、賃料収入のわりに物件価格が高すぎる、いわゆる採算の合わない投資用不動産を買わせるケース。営業トークでは「将来のための資産になる」や「所有期間中、修繕費などはほとんどかからない」などと甘いことをいうものの、いざ購入後に蓋を開けてみれば、経年による多額の大規模修繕費などは避けられない。
「買う人は情報に疎いので『みんなやってますよ』と言われると、そのまま信じて買ってしまいます。『将来の年金代わりになりますよ』と言われて始めるけれど、時が経てば家賃も下がるし、修繕費用もかかるようになる。20年もすれば家も痛むから、またお金をかけて修繕して……と、どんどん赤字が嵩んでいくわけです」
結局、35年近くかけてローンを払い終わった頃には、雀の涙程度の利益しか出ないことも。「将来の年金代わり」とするには、あまりに微々たる金額です。
「35年間、ちょっとした贅沢を我慢して、節約の日々を過ごして、それだけの儲けしか出ないなんて、『それってあなたの人生にとって本当にプラスになったんですか?』と問いたいのです。そういうことを平気でしている不動産会社が少なくないからこそ、私は業界の常識と戦いたいんです」


こうした状況下で、松田さんは今後の目標を「まずは府中で一番の会社を目指すこと」だと語ります。
「府中に根づいて、不動産に関わる相談事を全部解決できるプロフェッショナルチームで皆さんの悩みを解決したい。売買から不動産相続まで、すべてを丸ごと安心して任せてもらえるようになりたいですね。今よりもさらに専門性が高く志も高い、そんな会社をたくさんの仲間と作ることが、私の課題です」
「騙すよりも騙される方がまし」という信念
「騙すくらいなら騙される方がいい。騙されたとしても、自分が相手を許せればいい。それが自分の根底にあるんです」と語る松田さん。この信念を持ち続けてきたからこそ、顧客からの信頼も少しずつ積み重なってきたのでしょう。
お客様の大切なご自宅を守るため、わいわいアットホームでは、士業連携によるワンストップ不動産サービスの提供を行っています。不動産取引にまつわる相続・税金・法的な手続きといった複雑な問題も、同社を窓口に一貫して任せられることが強みなのだと松田さんは話してくれました。
ただひたすらに、「この不動産屋さんなら信用できる、大切なおうちを任せたい」と思ってもらえる会社を目指す——その誠実な姿勢が、地域に根付いた不動産会社「わいわいアットホーム」の大きな強みとなっています。



株式会社わいわいアットホーム
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